「禁止」は最低限、「なぜ」は大切に

何かを禁止することは、子どもが持つ好奇心にストップをかけてしまう行為です。思考と経験は表裏一体で、これまでの経験をもとに新たな思考が生まれるため、たくさん失敗させてあげることも大切です。また、禁止することは裏を返すと、それ以外のことならばやっても良いという意味になってしまいます。「禁止」と「法律」を組み合わせて考えてみると分かりやすいです。社会の中では、決してやってはならないことは法律によって禁止されていますが、それならば法律に触れなければ何をしても良いのかという問題が発生してしまいます。

たとえば麻薬は法律で禁止されていますが、脱法ハーブなるものが世の中には出回っており、これを使用しても良いのかと問われれば、ほとんどの人がやめた方が良いと答えるのではないでしょうか。このケースはやるべきでないこと、と自分自身で判断しているのであり、それが正常で健全で幸せな判断へとつながっています。このように禁止によって賄いきれない部分を、私達は倫理観として持っており、教育においてもこの考え方は非常に重要になります。

禁止と共に覚えておきたいことに子どもの「なぜ」があります。この質問に対して、親はできるだけ分かりやすく教えようとしますが、最低限を教えてしまえば、後は「なんでだろうね」「一緒に考えてみようか」と質問で返せば、それだけで子どもが自分の頭を使って考えるきっかけになるわけで、これも知育につながります。子どもの「なぜ」は大切にしていくのが、知育の第一歩といえます。